ファミリーレストランが、最近つぎつぎに深夜営業、いわゆる24時間営業をやめ始めているようです。
私が一番大好きなファミレスのロイヤルホストは、ついに先月の1月末をもってすべての店舗で24時間営業を終了させました。
私もかつては深夜にお腹が減ったら、近所のロイヤルホストに足を運び、ときにはそのまま朝まで時間を潰していた事もありました。
もうかれこれ10年以上、ファミレスで朝まで時間を潰すような事をしていませんが、昔は朝まで暇つぶしに時間を過ごしていたものです。
そんなファミリーレストランの24時間営業が無くなった理由は以下のようです。
深夜に訪れる若者客の減少
私が一番ファミリーレストランで夜中から明け方(始発)まで、時間を潰していたのは、今からもう15年以上前になります。
当時はほとんど週末は毎週ファミリーレストランに友人と集まり、朝までたわいも無い話をしていました。
今から当時を振り返ると、確かにお客さんは若い人がほとんどでしたね。
中高年など年配のお客さんはほとんどいませんでした。
一晩中ファミリーレストランで時間を潰すとなると、以外と体力が必要だったりします。
そうなると必然的に体力があって、時間と暇のある若いお客さんが中心になるのは仕方がないですね。
私も当時は朝までファミリーレストランで時間を潰し、始発で自宅に帰るとシャワーを浴びてそのまま夕方まで寝てしまっていました。
でもそんな深夜にファミリーレストランを訪れる、若者客が減少しているようなのです。
実は数年前に深夜の時間帯に、自宅近くのファミレスに足を運んだ事がありました。
その時はもうギリギリ終電が無くなっていた時間だったので、当然店内にいるお客さんは帰りの足がある車で来ているかもしくは近所の人、もしくは朝まで時間を潰す人になりますね。
でもその時、店内には私を含めて3組しかお客さんがいませんでした。
私が最後に来店した客になるのですが、私が食事を食べている内にほかの2組のお客さんは帰ってしまい、最終的に私1人になってしまいました。
私も自宅から歩いていける距離にあったお店なので、私が食事を終えて帰った後は店内にお客さんがだれ1人として居なくなってしまいました。
昔だったらその時間帯(午前2時前あたりです)でも、店内は結構賑わっていました。
でも久しぶりに深夜に食事に行ったファミリーレストランは、以前と違って閑散としていました。
確かに深夜に訪れているお客さんは、いろんなチェーン店で24時間営業をやめ始める何年も前から、驚くほど減っているのは間違いなかったですね。
コンビニエンスストアの台頭
コンビニエンスストアが、ドンドンと世の中に広まってきたのも影響があるようです。
確かに昔は夜中に食事をしようと思ったら、ファミリーレストランぐらいしかありませんでした。
でも現在はどこに行ってもよほどの田舎でない限り、24時間営業のコンビニエンスストアが店を開けて待ってくれています。
さらにコンビニエンスストアもどんどんいろんな商品を開発し、味もおいしくなってレベルも上がっています。
またイートインコーナーという、コンビニエンスストアの店内で食べられる場所を確保しているお店も増えていて、買った物を店内で食べられるという事も大きいようですね。
実際に私も近所にあるコンビニエンスストアは、今から20年以上前にオープンしましたが、そのお店は開店当時からイートインコーナーがあり、私もそのお店に深夜に買い物をした時は、そのまま店内で食べる事がほとんどでした。
店内にはゴミ箱もあるので、食べたらゴミを全部ゴミ箱に捨てて、手ぶらでそのまま家に帰られるというのはとてもメリットを感じました。
何せ自宅でゴミが出る事がありませんからね。
さらにトイレや水道もあるので、食後に用を足して手を洗って帰られるというのもとても便利で良かったです。
深刻な人手不足
私が思うに、この深刻な人手不足というのが、実はファミリーレストランの24時間営業が無くなっている、一番の原因ではないかと思います。
私が毎週末にファミリーレストランで、朝まで時間を潰していた時もそうですが、店内で配ぜんや注文を取るスタッフが多くても2人、お店によっては1人という事もありました。
深夜営業時の店内がにぎわっている時でも、あまり接客をする店員さんは実は多くなかったのです。
当時は私が食事に行くどのお店でも、アルバイト募集の掲示が店内にあって、昼間勤務に比べると1.5倍近く時給がよかった気がします。
さらに最近では労働人口の減少もあって、どうやら外食産業自体が特に人手不足で、かなり高い時給を払っても人材が集まらないようです。
確かに外食産業はかなり大変な仕事で、正社員として就職した人でもほかの業界に比べると、圧倒的に離職率が高いといわれています。
そんな職場ですから、最近のように労働環境があまり良くないと、ブラック企業と呼ばれるような時代になるとさらに人材確保が難しくなるのも仕方ないかもしれません。
今後のファミリーレストランはどうなる?
昼間に比べて、お客さんが圧倒的に少ない深夜に店を開けていても売り上げも上がりませんし、さらに人材確保も難しいとなると、ファミリーレストランが24時間営業をやめて営業時間短縮に向かうのも時代の流れかもしれません。
私が子供の頃は、ファミリーレストランという呼び方は無く、ドライブインと言っていました。
ですがずいぶん前からドライブインという呼び方も全くしなくなり、ファミリーレストランのチェーン店が全国に広がっていき、ファミリーレストラン、もしくはファミレスという呼び名が広がっていきました。
これからも深夜営業をやめるチェーン店もどんどん増えていくと思われます。
ファミリーレストランだけでは無く、24時間営業を行っているほかの外食産業も営業時間短縮の方向に向かっていくのではないでしょうか。
時代によって流行り廃りがあったり、生活環境や生活パターンの変化が起きるのでどの業界でも栄枯盛衰はあるものです。
ですがやっぱり外食でおいしいものを食べようと思ったら、コンビニよりもファミリーレストランの方が落ち着いておいしい物を食べられるのは間違いありません。
私も久しぶりのこのニュースを聞いて、ファミリーレストランに行きたくなったのは間違いありません。