先日あおぞら銀行に口座開設書類を送ったのですが、今日そのあおぞら銀行から、口座開設の申し込み書類一式が送り返されてきました。

「あれ・・・おかしいぞ???」

なんて思いながら送り返されてきた封筒を開けて中身を確認してみました。
すると「新規届出書」というものが同封されていなかったので、改めて「新規届出書」を同封してくださいとの事でした。
しかし、あおぞら銀行で新規口座開設の申込みをインターネットで行った際、あおぞら銀行から送られてきた申し込み書類の中に「新規届出書」という書類はなかったはずです。
少々不審に思い、中に入っている書類を読んでみました。
すると”「非居住者に係る金融講座情報の自動的交換のための報告書制度」に係る居住地国等の届出に関するご案内”という書類が入っています。
書類には以下のような内容が書かれていました。

「届出書」の提出が必要な取引等

・口座開設
・定期預金の預け入れ(自動継続を除く)
・マル優制度の利用申告
・居住地国の変更を伴う住所変更
※)「届出書」を提出いただけない場合は、お取引をお断りすることがございます。

「届出書」の種類と記載事項

①「新規届出書」
口座開設等をされるお客さまは、氏名・住所(名称・所在地)・生年月日、居住地国(例えば、日本)(※3)等を記載した「届出書」の提出が必要となります。

②「任意届出書」
2016年12月31日までに既に口座開設をいただいておりますお客さまにつきましても、確認のため、氏名・住所(名称・所在地)・生年月日、居住地国(例えば、日本)(※3)等を記載した「届出書」の提出をお願いする場合がございます。

③「移動届出書」
上記①および②の「届出書」の提出後、居住地国に異動があった場合には、異動後の居住地国のほか、既届出の居住地国等を記載した「届出書」の提出が必要となります。

(※3)居住地国が外国の場合には当該居住地国における納税者番号の記載が必要となります。

フムフム!
なるほど、そういう事ですか!!
よく考えると私があおぞら銀行に口座開設の申し込みをしたのは、昨年の2016年の年内でした。
ところがその口座開設の申し込み書類一式を送り返したのが、今年に入ってから。
ぼんやりしている内にあおぞら銀行の口座開設書類を送り返したのが、年をまたいで2017年になってしまった為に、法律が改正され(2015年度税制改正「2017年1月1日施行」)今年から新たに必要になった書類が足りなかったのです。
どうりで去年に私の元に届いた口座開設書類一式の中に「新規届出書」という書類が入っていなかったはずです。
さっそく今日の内にあおぞら銀行から送られてきた「新規届出書」に必要事項を記入し、印鑑を捺印してすぐに同封されていた返送用封筒で送り返しました。
それにしてもこのように新たに法律が改正されている事は全く知りませんでした。
今回の法律改正で新しい書類が必要になった事は、新聞やテレビそしてインターネットでもほとんど報道されていませんね。
はるか昔は銀行の口座を開設する時には、印鑑と預入金を持っていくだけで口座を作る事が出来て、身分証明証など全く必要ありませんでした。
なのでその当時は、ペットの犬や猫の名前でも口座を作れましたし、実際にペットの名前で銀行口座を作った人もかなりいたようです。
(もちろん、その時にペットの犬や猫の名前で作った口座は、現在扱いがどうなっているのか気になりますけどね・・・)
しかし現在では、犯罪資金をマネーロンダリングで資金洗浄をする犯罪グループなどが問題になった事もあり、今から20以上前から身分証明書がなければ銀行口座の開設もできなくなりました。
さらにそれだけではなく、現在ではマネーロンダリングをした犯罪資金の問題では無く、グローバルな世の中になってきたので自分のお金を簡単に国外に移動する事ができます。
その事によって国際的な脱税や、租税回避が現在では世界中の国々で問題になってきました。
そんな事情もあり、国どうして国際的に金融資産情報を共有する必要が出てきた為、このような居住地域国の届出が必要になってきたようです。
確かに現在の日本は、銀行にお金を預けてもほとんど金利が付かなくなりました。
また所得にかかる税金(所得税等)もかなり高いので、金利の高い海外の金融機関にお金を預けたり、資産を海外に移転して少しでも資産を守ろうとするのも当然ですね。
色々とその事に関して文句を言う専門家や評論家もいますが、私は基本的に犯罪に該当しなければ問題ないと思っています。
ですがその事をグレーゾーンなどと言って、文句を言う専門家や評論家などはあまり好きではありません。
日本は法治国家なので、起訴されて裁判で有罪判決を受けない限り、その行為は犯罪でもなんでもありません。
現在の日本の法律ではさばけないような、海外の金融機関に資産を移転する行為をグレーゾーンなどという、専門家や評論家(池上彰など)はいかがなものかと思います。
そんな現状もあるので、これから先にますますメンドクサイ届け出が必要になる可能性もありますね。
銀行の口座を作る行為も、色々と手間がかかる世の中になってしまいました。
ペットの犬や猫の名前でも口座を作れた時代が本当に懐かしいです!